定年おやじの徒然散策

ついに60歳となりました。定年後のシニアライフを紹介します。

40年ぶりに訪れたスキー場で良くも悪くも変わってたこと!今後も楽しむぞ!

3月4日(金)、石川県のセイモアスキー場に行って2年ぶりのスキーを楽しんできました(昨年は新型コロナで自粛)。

この日は一日中快晴。
絶好のスキー日和でゲレンデから眺める景色は最高でした。

スキー場に着くまでの道のりは、駐車場も含めてすべて除雪されていて、雪上を運転する必要がなく、快適にスキー場にたどり着くことができました。
もちろんゲレンデの雪質は1~2月に比べれば良くないですが、春スキーは厳しい寒さや雪による不便を避けて、気軽に楽しむことができるのが特典。

今年は例年に比べて降雪が多かったため、ゲレンデに雪が多く残っていたのも良かったです。

セイモアスキー場はおよそ40年前、私が学生の頃に三浦雄一郎さん監修のもと新設されたスキー場。
学生の時以来このスキー場には来たことがなかったですが、久しぶりにここを訪れて、昔と変わっている点がちらほら。。。

  • ゴンドラがなくなってた(リフトの数は変わってないと思う)。
  • 山頂のレストランがなくなってた(レストランは1か所に集約)。
  • 7~8割がスノーボーダ―(私のようなシニアは皆さんスキーでしたが)。
  • 駐車場は毎日無料(昔から平日は無料だったかも??)。

これらの変化はちょっと驚きでした。

40年前はスキーの全盛期で、10~30分リフトに並ぶのも当たり前でレストランも混雑して昼食時は席を探すのがひと苦労。

今回はリフト待ちが全くなく、昼食時のレストランも空席が多数。
昼食は、密を避けるためにコンビニのおにぎりを準備し、レストランの外で食べましたが、実際はそのような配慮は不要でした。

新型コロナの影響や、平日であることを差し引いてみても当時に比べて人出が少なくなっているのは明らかな感じです。
設備が縮小されていたのはちょっと残念ですが、スキーをのんびり楽しめるとても良い雰囲気に変わっていました。

スキー場の運営は楽ではないのかもしれませんが、セカンドライフを楽しむのに今の環境はとても良かったです。シニアの割安料金で楽しむこともできましたし。

セイモアスキー場には今後もお世話になります。よろしくお願いします。

電気圧力鍋で料理に挑戦(第五弾):「ポトフ」は我が家のレパートリーの仲間入り!

定年退職をきっかけに、電気圧力鍋を利用した料理を楽しんでいる(過去の圧力鍋ブログ:第一弾第二弾第三弾第四弾)。

今回は新たに「ポトフ」に挑戦しました。

ポトフはフランスの家庭料理の一つ。我が家では初めての取り組みでした。
そもそもレシピ(圧力鍋に同梱)に記載の「コンソメ顆粒」や「オリーブオイル」は、これまで我が家で使用したことがない調味料。新たに購入したので、調味料の棚が少々にぎやかになりました。

今までは、コンソメと聞けば「ポテトチップのコンソメ味」。確かにコンソメ顆粒の香りは、コンソメ味のお菓子の香りそのもので、とても食欲をそそります。そういえば、洋食レストランで提供されるコンソメスープも美味しいですよね。
オリーブオイルは悪玉コレストロールを減少させ、生活習慣病対策にも効果的と謳われている人気者。ファンは、お肌や便秘を気にする女性だけではなさそうです。

ポトフの特徴は、具材を細切りしないことでしょうか(例えばじゃがいもは2等分、にんじんは4等分)?手抜きを好む私にはぴったりの料理です。味も香りも良く、美味しく頂くことができました。
これまでの、電気圧力鍋を利用した料理のリピート率「トップ5」入りをするかもしれません。我が家の料理レパートリーの仲間入りは間違いなしです。

ちなみに、これまでのリピート率No.1は「とりハム」。コストパフォーマンスは良いし、からしマヨネーズを付けてレタスやキャベツと一緒に食パンに載せたり、ロールパンにはさんだり、サラダにトッピングしたりと、用途が広いので便利です。

No.2は「牛すじ煮」、No.3は「チャーシュー」、No.4は「カレイの煮付け」。

これだけ電気調理器のメニュー(私担当)が増えれば、料理の分担(妻の負担軽減)に大きく寄与します。家庭内紛争の火種もひとつ減って、家庭平和にも貢献大です。
めでたし、めでたし・・・

「60歳からの新・幸福論」(曽野綾子+田原総一朗+弘兼憲史ほか)に共感したこと【読書感想】

『60歳からの新・幸福論』(曽野綾子田原総一朗+弘兼憲史+菊池和子ほか、宝島社)は、現在、高齢期の人生を生きる文化人・知識人13人に老後の生き方などの想いを聞いたインタビュー集でした。

皆さんの共通点として、60歳を大きく超えても現役として誇りをもって仕事を続けていること。60歳で定年退職した私とは状況が大きく異なるが、その中で、印象に残った言葉を以下にいくつか。

  • 曽野綾子)作家として書く仕事は(プロの)道楽。どれだけその仕事に時間をかけようとも、かけた時間の長さに比例してお金をもらうわけではない。家事でも、家の前の道を掃くことでも、その時その時に、精一杯のことをする。どんな仕事でもプロフェショナルを目指すべき。プロであり続けたい。
  • 田原総一朗)たとえ60歳を過ぎても、70歳になろうが80歳になろうが、自分のやりたいことは探そうと思えば探せる。好奇心が湧くことには、分野を問わず、何でもチャレンジするつもり。「死」とは、好奇心が湧かなくなり、仕事からも遠ざかっちゃうこと。
  • 弘兼憲史)漫画を待ってくれている読者がいるから(仕事を)続けられる。誰かの役に立ちたい、誰かに喜んでもらいたい、というのは人間の本能。それが生きがいとなる。それが自分の好きなことなら最高。
  • 志茂田景樹)「自分でできる範囲」でチャレンジを続けていきたい。80歳になるのを機に、今考えているチャレンジは「自由に小説を書く」こと。若いときは、売れること最優先で、ステレオタイプ的に小説を量産していた。これからは、本来の小説を書く楽しみを味わっていきたい。
  • (鈴木秀子)人間の幸せとは、 苦しみや哀しみの背後に潜んでいるもの。様々な困難と向き合い、それらを乗り越えていくその先に、本当の喜び、幸せが待っている。困難を乗り越えることで、進化、成長していく。それが人間に組み込まれた「本能」。自分がそれまで触れていなかった新しい世界に足を踏み入れていくことが、老いてなお生き生きとした自分をつくる。
  • 池田清彦)年を取ると「ワクワク感」がなくなる。健康寿命を延ばすには、例えば難解な本にチャレンジするなど、頭を使うこと。自分と違う意見を見つけて、著者と架空の論争をしていると脳が鍛えられる。
    年取っても楽しいと思えることで、最終的に残るのは「人に褒められること」。

いずれも私が共感できた、記憶に残しておきたい先輩方の言葉。
皆さん、仕事を趣味のように楽しんでいる。仕事を辞めた自分にとっても、セカンドライフを楽しむうえで参考になる言葉の数々。


私のセカンドライフのモットーは、「楽しく挑戦」、「人の役に立つ」、「成長する」。
今挑戦している、「英会話、ピアノ、料理、ブログ」はいずれも「人の役に立つ」ようなレベルではないが、将来何らかの形で人の役に立ったり、人に喜ばれるようなレベルまで成長することを夢見て楽しんでいる。

(本書のお気に入り度 ★★★☆)

「ふるさと納税」の確定申告をやってみたら意外に楽だった!

毎年「ふるさと納税」を行っているが、これまでは「ワンストップ特例制度」を利用していて、寄付金控除の確定申告をしたことはなかった。
ところが昨年、誤って6つの自治体に寄付をしてしまい、「ワンストップ特例制度」が使用できなくなった。今年からは定年退職して無収入なので、人生最後の「ふるさと納税」と思い、色々な自治体に(返礼品を期待して)手を伸ばしすぎたことが失敗のもと。
ということで、今回初めて「ふるさと納税」の確定申告をするために税務署に出向いた。
自宅でもスマホやパソコンから「e-TAX」というシステムで確定申告できるらしいが、将来の年金生活で税務署にお世話になることも想定し、一度税務署の雰囲気を味わいたかった。退職したので平日に税務署に行くことも問題ないし・・・

確定申告では、煩雑な申請書類の用紙に記入して提出することをイメージしていたが、実際は税務署の担当者が横についてくれて、言われた通りにスマホまたはパソコンに必要な情報を入力していくだけで、意外に楽に申請できて驚いた。

入力に必要な資料は、源泉徴収票(会社から受領)、マイナンバー通知カード、「寄附金控除に関する証明書」、税の還付金を受けとる金融機関の口座情報など。

私は「ふるさとチョイス」というサイトを利用していて、今年から始まった「チョイススマート確定申告」という制度(各自治体から送られてくる「寄附金受領証明書」の代わりに、「寄附金控除に関する証明書という「ふるさとチョイス」が発行する書類が利用可能、セブンイレブンで印刷可:方法)も便利だった。

確定申告すれば、各自治体に「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を送付する必要がないのも大きなメリット。

「80%くらいの人はe-TAXを利用しています」と税務署に張り紙があったが、確定申告の会場は、結構「密」の状態だったのでびっくり。
今後、確定申告するときは「e-TAX」を利用しようと思う。

「読書をプロデュース」(角田陽一郎)を読んで参考になったこと、疑問・不思議!【読書感想】

先週、『読書をプロデュース』(角田陽一郎、秀和システム)を読んだ。
著者は東大を卒業後、TBSテレビに入社し、数多くの有名なバラエティー番組を担当。入社後22年で退社し、「いろいろやる」という意味で「バラエティープロデューサー」と名乗って、出版や講演などさまざまな活動をしているとのこと。

まず、この本を読んで参考になった言葉。

  • 想像力は、人生に必要な「思いやり」をつくる。
    (補足:読書は時空を超えた仮想体験。想像力を養うことができる。)
  • ムダや遠回りや失敗や、時にはイヤなことを含めて経験・体験・後悔することが、その人の人生の幅と深さをつくる。
    (補足:好き嫌いを判断する前に、まずは知ってみる。「高尚な本」「くだらない本」など分けて考える必要はない)
    語意の例:明石家さんまさんが車にカーナビをつけていなかった当時、番組スタッフが理由を聞いたときの返答、「俺、迷いたいねん」。(著者:迷って、ジタバタして、・・・それも楽しいことなのでしょう。)
  • 全体的につまらないと思った本の中でも、部分的には面白さを発見できることがある。(私の感想:本書が該当?)

次に「まえがき」に書かれていた疑問点・不思議を2つほど・・。

  • 本書は「読書をしない、苦手、好きではない」「読みたい本がない」「本は読むけどビジネス書ばかり」という人に読んでもらいたい。(著者)
    ⇒ (私の疑問点・不思議)このような人たちがこの本を手にして読む??
    SNSや講演会で本書を紹介するのかな?)
  • 提唱する本の読み方は「バラエティー読み」で、まずは「ジャケ買い」から。「バラエティー読み」とは、本からいろいろな面白さを見つけ出す読み方。(著者)
    ⇒ (私の疑問点・不思議)「ジャケ買い」って何?本書に説明ないけど(ネットで調べたらWikipediaで見つけた。若者とか、読書が好きな人の間で良く使う言葉?)本文中の「バラエティー読み」のメソッド、ポイントも???

さて、本書では、いくつかの書籍を推奨本として紹介していた(一部を以下に記載)。おもしろそうなこれらの本を一度読んでみようと思う。

  • 『脳が若返る遊歩学』(大島清、講談社
    (推奨理由:人生を豊かにする秘訣を公開)
  • 文学部唯野教授』(筒井康隆岩波書店
    (推奨理由:小説のパートと文学論のパートとのギャップがおもしろい。著者がテレビ局に入るきっかけになった本)
  • 『落日燃ゆ』(城山三郎、新潮社)
    (推奨理由:A級戦犯に指定された唯一、文官として絞首刑となった広田弘毅の伝記小説。戦後日本の立役者、吉田茂が広田の敵役として出てくる点も興味深い)
  • 『もういちど読む山川世界史』(「世界の歴史」編集委員会(編)、山川出版社)(補足:歴史がわかることで、面白さが増える)

おまけ:
私のブログの「読書感想」シリーズは、お気に入り書籍の紹介ではない。覚えておきたいことや、人に共有したいことの整理である。
(本書のお気に入り度 ★★☆☆☆)

ブログポータルサイト「にほんブログ村」に参加登録して感じたこと(モチベーション・ランキング化)!

先週、登録者数約100万人のブログポータルサイトにほんブログ村」に参加登録しました。

本サイトは、「すぐにアクセスが増える」や「ブログ運営のモチベーションアップに」などの特徴を謳っていて、私自身、参加登録後数日でこの特徴を体感できました。

ブログを開始したのが昨年の12月下旬で、当初しばらくアクセス数はほぼゼロ。今年になっていくらかアクセスされ始めましたが、本サイトに登録前1週間のアクセス数はわずか7件(平均1件/日)でした。
ところが、本サイトに登録後5日でアクセス数は50件(平均10件/日)を超え、それでもまだまだ少ないですが、アクセスが急に増えたのはとても嬉しかったです。
投稿したブログが「新着記事」として表示されるのでアクセスが増えたのでしょうか?アクセスが増える仕組みをよく理解できてませんが、結果オーライです。

本サイトでは自身のブログの参加カテゴリーを選ぶことで(複数選択可能)、カテゴリーごとにアクセスのランキング(1週間分の集計)を見ることができます。また、ランキングの履歴が1週間分確認できます。

私のランキングは、新型コロナ感染拡大時の患者数のように日ごとに上昇し、昨日時点(登録後6日目)の総合ランキングはおよそ23,000位。登録日の60,000位から大幅アップしました(参加数は約1,000,000サイト)。
このランキングの変動が視覚化されることで、ブログを書くモチベーションがとても高まりました。もちろん、投稿しなければアクセスが減り、ランキングは新型コロナの収束のように一気に低下するのは想像できますが。。。

以上、「にほんブログ村」に参加した本ブログの状況です。

ちょっと話は変わって・・・

ランキングは他人との比較・競争であって、ランキング化を良く思わない人もいるでしょう。他人との比較・競争は、妬み、ひがみ、見栄、自信喪失など、悪い影響を及ぼすことがありますので・・・。
でもランキング化(比較・競争)がモチベーションアップや成長につながることも事実です。オリンピックでメダルを獲得するのも、オリンピックに参加できるのもすべて競争の結果です。オリンピックは見る人を楽しませてくれるし、感動も与えてくれるし、良い面がたくさんあります。北京五輪では、敗者が勝者をたたえ、勝者が敗者をねぎらい、チームメートが失敗者を優しく見守るなど、涙腺の緩んだシニアの涙をさそう場面が多くありました。

大切なのは、比較・競争に固執しすぎず、ネガティブな感情を自らコントロールすること。それがブログだけでなく、シニアライフを楽しんでいくためにも重要で、心に留めておくべき姿勢だと感じています。

セカンドライフで始めたピアノ【第4報】:三歩進んで二歩さがった?

定年退職後、セカンドライフとして始めた電子ピアノ。電子キーボードを購入して約1か月で童謡2曲(「故郷(ふるさと)」と「大きな古時計」)を弾けるようになったので、3曲目「赤いスイトピー」(作曲:呉田軽穂松任谷由実))に挑戦したら・・・

練習1週間で、片手ずつであれば楽譜を見ながら鍵盤を弾くことができるようになったんですが(楽譜は過去のピアノブログに記載した初心者用テキスト)、左右の手を同時に動かして演奏するのはまだまだです。

なかなか上達しないので、気分転換するために習得済みと思っていた「故郷(ふるさと)」や「大きな古時計」を弾いてみたところ、なんと2曲とも左手の演奏をすっかり忘れていました。左手がほとんど動きません。

水前寺清子三百六十五歩のマーチ」の歌詞「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩さがる」の心境です。

その日はちょっと疲れていたので、日を改めて、楽譜を見て思い出しながら2日ほどでなんとか記憶(左手の感覚)を取り戻せました(ほっと一息)。

手元を見ずに楽譜を見ながら演奏できれば、このような後戻りは解決するのでしょうかね?
指の動きを覚えるまでは楽譜を見ながら練習しますが、楽譜を覚えた後は鍵盤だけを見て演奏しているのが良くない?

ちょっと話はそれますが、「三百六十五歩のマーチ」の歌詞、久しぶりに見たらとても心に響きました。
「明日の明日はまた明日 あなたはいつも新しい希望の虹をだいている(2番)」、「歩みを止めずに夢見よう 千里の道も一歩から 始まることを信じよう(3番)」

定年退職したら「歌詞」の感じ方・捉え方が若い頃と変わるものですね。
この歌詞は私の考えるセカンドライフにピッタリです。ピアノ練習も千里を目指して一歩ずつ頑張ります。

【読書感想】「国家と教養」(藤原正彦):教養の4本柱が大切!

「国家と教養」(藤原正彦新潮新書)は、紀元前に繫栄したギリシャ、エジプトや、世界大戦を戦った欧米諸国、日本の文明や文化に対して、各国、各時代の学者、知識人、教養人が国の繁栄にどのように関わったり、良い影響や悪い影響を与えてきたのかを考察し、教養の多様性やそれらの必要性を説いた本でした。

教養には①「人文教養」(文学や哲学)、②「社会教養」(政治、経済、歴史、地政学)、③「科学教養」(自然科学や統計を含む)に加えて、④日本が誇る「大衆文化教養」(大衆文芸、芸術、古典芸能、芸道、映画、マンガ、アニメなど情緒を養うもの)の4本柱がある。

国民が教養を失い、成熟した判断力を持たない場合、民主主義ほど危険な政治形態はない。教養を身につけるには、読書が主役。本を読むことで自己を向上させることができ、読書は人間としての愉悦、とのこと。

藤原氏が嫌悪するのは、「戦前、戦中、戦後とカメレオンのように変化した日本の教養層。あたかも自らは軍国主義に一貫して反対していたかのような顔をして、戦争後に戦争協力者を非難した教養層の人々。[卑怯を憎む]」

また、小泉政権構造改革郵政民営化や各種過剰な規制緩和アメリカの国益に利用された?])や、メルケル前首相のシリア難民の受け入れ政策[ヨーロッパを大混乱におとしいれた?]を否定的にとらえている。

一方、イギリスの教養市民層は原理や原則より「現実」をみつめたバランス感覚やユーモアがあり、彼らはフランス人を「現実を忘れ抽象的な論理に口角泡を飛ばす」、ドイツ人を「ドイツ人はどんな小さな過ちも犯さない。犯すのは最大級の過ちだけ」と揶揄していると、イギリスの教養人を好意的に述べている。

ただ、本を読むときは常に批判的に読むこと、自らの頭で納得しない限り信用しないことが大切ともいう。

藤原さんはイギリスに住んでいたことがあるためか、イギリス贔屓の内容になっているような気もした。

どのような本も納得できる部分、できない部分がある。参考になることを自身に吸収していけばよい。この本からは、教養の4本柱の分類が腑に落ち、参考になった。

定年退職して以来、図書館に通う頻度が増えて読書をする時間が長くなっている。読書は知識を吸収するとても良い機会である。本書の4本柱を意識してバランスよく本を選択して読書を楽しんでいきたい。

幸せになるためのコツとは?【読書感想】

先週、図書館で借りてきた『退職して幸せになるためのコツ』(アーニー・J・ゼリンスキー[著]、小川彩子[訳]、オープンナレッジ社)は、スローライフの提唱者である著者が、先人の体験や名言を交えながら退職後の生活を幸せに感じるためのコツをまとめた書籍であった。

お金、仕事、健康、学習、友人、旅行、引越しなど、著者が推奨する考え方が網羅的に述べられていた。それほど特筆すべき点はなかったが、記憶に残しておきたい引用句や言葉がいくつかあった。

  • 「自由時間とは、人が道徳的、知的、精神的に成長するための活動の時間。自由時間こそが、人生を生きるに値するものにする」(ローマの政治家、哲学者、キケロ
  • 「すべての子供は芸術家である。難しいのは、大人になっても芸術家であり続けることである」(ピカソ
  • 「退職生活は一種のゲーム。人生というゲームはポーカーに似ている。エースのスリーカードを持っていても使い方が悪ければ、悪い手札をうまく使うほどの結果は出ない。あなたは運では手に入れられないものを、自分の想像力で作り上げることができる。」(著者)
  • 「自分の「変わり者」の部分を歓迎すれば、あなたは自由になれる」(著者)
  • 「自由を十分に満喫するためには、創造性と自立した人間になる力が必要」(著者)

定年退職すると自由時間の使い方が気になるものである。自分は芸術家と思い込み(芸術家になりきって)、創造性を発揮してセカンドライフの自由時間を満喫できれば幸せを感じるのでしょう。

著者は本を書くことを推奨している。「本を書くことは、あなたの心と創造的才能の何よりの表現である。自分の世界観を他の人々と共有すること、他の人々に向かって自分の経験した喜びや精神的な満足を本を通して伝えることが喜びであり、最大の報酬」とのこと。

自分のセカンドライフを綴っているこのブログも、うまく活用すれば喜びや幸せを得るための道具になるのかもしれない。

北京五輪フィギュアスケート4位の羽生選手のインタビューを報じるTV番組を見て学んだこと!

北京五輪フィギュアスケート羽生結弦選手がまさかの4位。同じ日本人として金メダルの期待が大きかったが、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の失敗をテレビで見たときにはとてもやりきれない気持ちになった。

羽生選手がインタビューで「努力は報われないなって思いました」と語った。世界で誰も成し遂げたことのない技を習得するために限りない努力をしてきたことや、にもかかわらず失敗してしまった(アクシデントに遭遇した?)くやしさは誰にでも容易に想像できる。

テレビ朝日系の「羽鳥慎一のモーニングショー」にコメンテーターとして出演している玉川徹さんが、このインタビューを聞いて学生時代の恩師の言葉を思い出したという。

「努力したからと言って必ず成功するという保証はないが、努力によって成長は必ず得られる」

この言葉はとても心に響いた。羽生選手も北京五輪で金メダルは逃したが、努力をする中でいろいろな意味で(スケート技術だけではない)前回の五輪からの成長は計り知れないほど大きいと思う。

私は定年退職後のセカンドライフとして、電子ピアノ、英会話、料理、ブログなど新しいことに挑戦しているが、いずれも自身の思い描くゴールははるか彼方である。満足できる成果が得られる保証はない。ただ、この言葉を胸に刻んで、楽しく楽観的にセカンドライフを満喫していきたい。

セカンドライフで始めた電子ピアノ:練習開始1か月で童謡からニューミュージックへ!

定年退職後、セカンドライフとして始めた電子ピアノ。電子キーボードを購入して約1か月で何とか童謡を2曲弾けるようになりました(前回までのピアノのブログ:初回2回目)。

1曲目は「故郷(ふるさと)」、2曲目は「大きな古時計」です。どちらの曲も両手で弾くとリズム感を保てずたどたどしくなってしまいますが、楽譜と指番号を覚えてノーミスで最後まで演奏できるようになりました(成功確率はまだ低いですが)。そこで先週からは、モチベーションをさらに高めるために、童謡以外の曲に挑戦することにしました。

購入したテキストの中から、学生時代によく聞いていた「赤いスイトピー」(作曲:呉田軽穂松任谷由実))を選択し、練習を開始。右手だけの演奏でも、これまで練習してきた童謡と比べて音域が広かったり、曲のリズムがちょっと複雑だったり、ピアノ歴1か月の私にとってはかなりレベルが高いです。

参考にYouTubeで「赤いスイトピー」のピアノ演奏の動画を検索したら、なんと黒鍵が頻繁に使われている高レベルの動画が多くありました(ハラミちゃんの感動的な演奏動画も見つけました)。
一方、ぴぴぴ!ピアノさんのYouTube動画「赤いスイートピー(ハ長調・簡単ピアノ)松田聖子・ゆっくり・ 初心者向け練習用・初級Tutorial 」では、私が購入した初心者用テキストと同様に黒鍵はほとんど使われていませんでした。
キーワードは「ハ長調」でしょうか?ネットで「調」を調べて説明を読みましたが、用語が難しくてぴんと来ないです。たぶん、小学校か中学校の音楽の時間に習ったんでしょうけど。。また、この辺りはじっくり勉強したいと思います。同じ曲でも伴奏(左手)だけでなく、メロディー(右手)の楽譜も初心者用は弾きやすいように工夫されているんですね。

いまは一日1~2時間くらいを目途に練習していて(2時間くらいで集中力が途切れます)、成長が目に見えない日などは気分がすっきりしませんが、セカンドライフの持ち時間はたっぷりあるので、焦らず気長に成長を楽しんでいます。

電気圧力鍋で料理に挑戦(第四弾):電気圧力鍋は蒸し調理や低温調理にも重宝!

1か月前の定年退職をきっかけに、電気圧力鍋を利用した料理を楽しんでいる(過去の圧力鍋ブログ:第一弾第二弾第三弾)。

これまでは豚肉や牛肉を使った圧力調理のレシピを選んでいたが、先週はベーコンと各種野菜に塩をひとつまみ加えるだけの「蒸し料理」ホットサラダと、鶏むね肉に砂糖、塩、黒こしょうを擦りこむだけの「低温・発酵調理」とりハムを作ってみた。

これらの料理は、もちろん圧力鍋を使う必要はないが、「調理スタートボタン」を押すだけで完成するという手軽さが、「電気圧力鍋」のメリットである。
ホットサラダ、とりハムのいずれも冷蔵保存して数日3回ほどに分けて、からしマヨネーズをつけて食べたが、とても美味しく頂くことができた。

これまで電気圧力鍋を利用してみて、圧力調理の欠点として感じているのが調理の途中で味見(味付けの確認や調整)ができないことであるが、今回の料理は味見が不要という点もよかった。食べるときに好みの調味料やマヨネーズで味付けできるし、とりハムはレタスと一緒に食パンに載せて食べても美味しかった。

ホットサラダやとりハムは、頻繁に食べても飽きのこない料理なので、リピート回数が増えるレシピになりそうである。

定年退職は毎日が「日曜日」ではなく「夏休み」だった!

定年退職して1か月が経過した。

定年退職したら「毎日が日曜日」という話を聞いたことがあるが、実際に体験してみると「日曜日」というよりも「夏休み」に近かった。夏休みにはラジオ体操があり、宿題がある。

早朝のラジオ体操は、毎日のルーチンであり、毎朝同じ時間に起床せざるを得なかった。宿題は、(本来は)毎日実施すべきタスクである。もちろん、定年したらラジオ体操も宿題もないのだが、毎日のルーチン(生活習慣)やタスク(役割)は、夫婦がお互いに機嫌よく生活していく上では、必要不可欠と感じている。

具体的には、料理、洗濯、掃除など家事一般について、夫婦で手分けし、役割分担する必要があるということ。定年退職するまでは、専業主婦である妻が主体となって家事一般を行っていたので、私の「日曜日」にタスクはなかった。

定年してからの私のタスクやルーチンは以下のとおりである。

タスク

  • 週2回ほどの電気鍋料理、床拭き掃除、洗濯物干し(家事全般)
  • 週4回ほどスーパーへの妻との日用品の買い出し

ルーチン

  • 起床時間は未定(6~8時30分にトイレに行きたくなった時に起床)。
  • 10時までに朝食、11時までに家事全般を終える。
  • 12時からNHKBS1の「街角ピアノ」を視聴(月~金)。
  • 12時15分から40分まで夫婦でラジオ英語講座(NHKラジオ・らじるらじる)を聴講(月~金)。
  • 気がむいたらピアノ練習やブログ作成。疲れたり、眠くなったら30分程昼寝。
  • 夜は、布団に入ってから眠くなるまで読書(就寝時間は未定)。

子供のときには、夏休みにいやいや行っていた宿題(絵日記、読書感想文、工作、自主研究など)や親の手伝いのようなことを、今では楽しく実践できている。

もちろん、夫婦お互いが干渉しない余暇の時間帯の設定も必須であるし、国内外の家族旅行など、新型コロナが収束すればアウトドアの楽しみも計画したいと考えている。

書籍『退職して幸せになるためのコツ』(アーニー・J・ゼリンスキー[著]、小川彩子[訳]、オープンナレッジ)の中で、「退職後の幸せのためには、ほどほどの生活の型(習慣)は欠かせない」との記述があった。自分自身の習慣やスケジュールを自分で作り上げる創造性が、真に自身のライフスタイルをつくるとのこと。

毎日が夏休み」のタスクやルーチンを定期的に見直しながら、セカンドライフを楽しんでいきたい。

読書感想:「活きる力」(稲盛和夫)を読んでセカンドライフを考えた!

先週、図書館で借りてきた「活きる力」(稲盛和夫、プレジデント社)は、稲盛さんが母校の鹿児島大学で講演した内容を中心に構成されていて、若者向けの書籍ではあったが、還暦を迎えたシニアにとっても有益で刺激を受ける内容であった。

稲盛さんといえば、京セラ、第二電電(現KDDI)の事業立ち上げや日本航空JAL)の再建を成功させた、日本では誰もが知っている日本有数の名経営者である。稲盛さんが最も大事にしているものは「フィロソフィー(哲学)」で、稲盛さんのフィロソフィーを従業員が共有、共感することでいずれの事業も成功したとのこと。

稲盛さんのフィロソフィーの基本は、「世のため人のために尽くす」という利他の心と理解できる。
「人間の心には、自分だけ良ければいいという「利己の心」と、他者に対して優しく思いやりに満ちた「利他の心」が同居し、せめぎあっている。なるべく利他の心が大きな比率を占めるように努力して、自分自身を変えていくことが大事」とのことである。
「欲望を抑えること(足るを知る)は人類の命題。利己的なものが出てきたら良心を働かせてモグラたたきのようにたたく。利他で感じる幸福感は、利己で感じる幸福感とは比べ物にならないくらいさわやかで、きれいで素晴らしい気持ちになる」とのこと。

京セラ、第二電電JALの経営はいずれも素晴らしかったが、私は第二電電の成功に最も感銘を受けた。当時、電気通信事業はNTTが独占していて、日本の電話料金はとても高かった。NTTは明治以来の巨大企業、すなわち長期間の既得権益を堅守しており、新規電話会社の設立は、通信自由化の後押しはあったものの、政府や行政を含めた利害関係者による障壁がとても高かったと想像できる。第二電電は稲盛さんのフィロソフィー「世のため、人のため」のもと、全社一丸となって努力した結果、成功を勝ち得たのである。

会社経営だけでなく人生に関しても、「人生はその人がどういう考え方をするかによって決まる」との思いも記されていた。稲盛さんでも大学を卒業するまでは、中学受験、大学受験、就職試験のいずれにも失敗するという不運の連続。不平不満がつのり、世の中が嫌になっていたとの挫折経験から考え方を進化させて稲盛フィロソフィーが確立した。

これらの逸話は、セカンドライフを幸せに送るためにもとても参考になった。
私の考えるシニアライフは、「自分のやりたいことを手当たり次第挑戦する。人のための活動を介して自分の達成感、成長につなげる」ような生活が理想であり、体が自由に動く限り、利他の心を心掛け、充実したセカンドライフを楽しんでいきたいと思う。

 

読書感想:「絵巻で見る・読む徒然草」(島内裕子監修)を読んで

先週、図書館で借りてきた『絵巻で見る・読む徒然草』(島内裕子監修、朝日新聞出版)は、鎌倉時代末期の古典文学「徒然草」と江戸時代初期の絵画が同時に楽しめる大人の絵本のような魅力的な書籍であった。

この本では、「徒然草」の原文とその超訳(上野友愛、サントリー美術館学芸員)に加え、絵師の海北友雪が書いた「徒然草絵巻」(サントリー美術館蔵)とその解説が同じページに掲載され、また、徒然草の内容を、「対人関係の在り方」、「教養と振る舞い」、「理想のライフスタイル」、「心の在り方」、「人生の生き方」の5種にカテゴライズしていて、とても読みやすく工夫されていた。
兼好の原文からは鎌倉時代、友雪の絵巻からは江戸時代の、それぞれの時代の皇族、官僚、庶民などの生活様式も垣間見ることができた。

会社員のときには関東に住んでいて、40歳を超えたあたりから絵画に興味を持ち始め、特に印象派の画家が好きで、時々東京都の色々な美術館に足を運ぶようになった。西洋画を楽しむには、ギリシャ神話とか聖書の知識を身につければより深く堪能できるだろうと感じていたが、日本の絵画も「万葉集」や「源氏物語」などの古典文学の内容を表現した作品が多数あるのではと気付いた。

今までは、日本画といえば北斎や広重の浮世絵を楽しんでいたが、今後は古典文学に関連した絵画にも興味を広げてみようと考えている。

また、自分の経験や想いを書き綴っている自身のブログでも、将来的には文章と絵を併用して表現できたら楽しさが広がるようにも感じた。定年退職して時間はたっぷりあるので、いろいろなことに興味を持って知識を増やし、セカンドライフを楽しんでいきたいと思う。