定年おやじの徒然散策

ついに60歳となりました。定年後のシニアライフを紹介します。

読書感想

ナチスから逃れて屋根裏部屋で幼少期を過ごしたノーベル化学賞受賞者の話【読書感想】

先週、図書館で借りた『これはあなたのもの 1943-ウクライナ』(ロアルド・ホフマン[著]、川島 慶子[訳])は、福井謙一氏と共に1981年にノーベル化学賞を受賞したユダヤ人である著者が、第二次世界大戦中の酷い経験や、当時のヨーロッパ各国の情勢の解説…

「逆境を生きる」(城山三郎)で城山氏に興味深々!【読書感想】

先週、図書館で借りてきた『逆境を生きる』(城山三郎、新潮社)は、福岡県立修猷館高校での著者の講演などをもとに構成された書籍であった。 城山氏は、「逆境に逆らうようにして生きた人たちが、周りの人たちを動かし、時代を切り開いていくふるまいに、人…

「60歳からの新・幸福論」(曽野綾子+田原総一朗+弘兼憲史ほか)に共感したこと【読書感想】

『60歳からの新・幸福論』(曽野綾子+田原総一朗+弘兼憲史+菊池和子ほか、宝島社)は、現在、高齢期の人生を生きる文化人・知識人13人に老後の生き方などの想いを聞いたインタビュー集でした。 皆さんの共通点として、60歳を大きく超えても現役として誇りを…

「読書をプロデュース」(角田陽一郎)を読んで参考になったこと、疑問・不思議!【読書感想】

先週、『読書をプロデュース』(角田陽一郎、秀和システム)を読んだ。著者は東大を卒業後、TBSテレビに入社し、数多くの有名なバラエティー番組を担当。入社後22年で退社し、「いろいろやる」という意味で「バラエティープロデューサー」と名乗って、出版や…

【読書感想】「国家と教養」(藤原正彦):教養の4本柱が大切!

「国家と教養」(藤原正彦、新潮新書)は、紀元前に繫栄したギリシャ、エジプトや、世界大戦を戦った欧米諸国、日本の文明や文化に対して、各国、各時代の学者、知識人、教養人が国の繁栄にどのように関わったり、良い影響や悪い影響を与えてきたのかを考察…

幸せになるためのコツとは?【読書感想】

先週、図書館で借りてきた『退職して幸せになるためのコツ』(アーニー・J・ゼリンスキー[著]、小川彩子[訳]、オープンナレッジ社)は、スローライフの提唱者である著者が、先人の体験や名言を交えながら退職後の生活を幸せに感じるためのコツをまとめた…

読書感想:「活きる力」(稲盛和夫)を読んでセカンドライフを考えた!

先週、図書館で借りてきた「活きる力」(稲盛和夫、プレジデント社)は、稲盛さんが母校の鹿児島大学で講演した内容を中心に構成されていて、若者向けの書籍ではあったが、還暦を迎えたシニアにとっても有益で刺激を受ける内容であった。 稲盛さんといえば、…

読書感想:「絵巻で見る・読む徒然草」(島内裕子監修)を読んで

先週、図書館で借りてきた『絵巻で見る・読む徒然草』(島内裕子監修、朝日新聞出版)は、鎌倉時代末期の古典文学「徒然草」と江戸時代初期の絵画が同時に楽しめる大人の絵本のような魅力的な書籍であった。 この本では、「徒然草」の原文とその超訳(上野友…

「定年退職」は幸か不幸か?

先週、図書館で借りてきた『定年のライフスタイル』(浜口晴彦、嵯峨座晴夫 編著、コロナ社)という本に、現在の定年退職制度に至るまでの老人の境遇に関する変遷が書かれていました。定年退職した身として、将来訪れる「老人」の境遇の歴史を知ることはとて…

「絵を描く」ことは人生を豊かにする?

先週、図書館で借りてきた養老孟司さんと南伸坊さんの『老人の壁』(毎日新聞出版)という本の中で、定年後の趣味を考えるうえで参考にしたい話が載っていた。それは、「老人は絵を描こう」という内容であった。 養老さんの趣味が昆虫採集であることは知って…