定年おやじの徒然散策

ついに60歳となりました。定年後のシニアライフを紹介します。

セカンドライフで始めた電子ピアノ:練習開始2週間で喜びの成長!

定年退職後、セカンドライフとして始めた電子ピアノ。電子キーボードを購入して約2週間で何とか1曲弾けるようになりました(前回のピアノのブログ:定年退職後の趣味としてピアノを始めました! - 徒然ならざる定年散策)。

最初に挑戦した曲は、テキスト「これなら弾ける 超・簡単ピアノ初心者シリーズの61鍵で弾けるピアノ名曲」に最初に記載されている名曲、ゆずの「栄光の架橋」です。この曲は自分のお気に入りなのですが、残念ながら初心者の私には難しすぎでした。この曲ではすぐに挫折しそうだったので、テキストの中からより簡単な曲を探すことにしました。簡単であっても、簡単すぎずに魅力的な曲ということで、まずは「故郷(ふるさと)」を選択。この曲は容易に口ずさむことができ、耳にもなじんでいてとても取り組みやすかったです。

でも最初の数日は30分も弾いていると手首が痛くなってしまい、長時間の練習は厳しかったです。ピアノを弾く姿勢が悪いのと、手の構え方が悪くて手首に負担がかかっていることは容易に想像できます。ピアノのキーボードは通常の学習用机の上に載せているので、椅子の高さが低いのではと考え、テキストに書かれている「正しい姿勢」を保つために、椅子に座布団を重ねて座高を調整しました。手の形は「卵を軽く持つような感じ」とのテキストの指導に従うと、確かに手首に負担がかからないことが実感できます。でも演奏に集中するとすぐに手の形が崩れ、手首が痛くなります。当面は気づいたら修正するという感じでやっています。

それでも右手のみでの演奏は、数日の練習で曲の最後までできるようになりました。左手のパートは、楽譜は簡単だけれども右手のように簡単には指が動きません。右手での演奏を鍵盤を見ずに弾くことができてから、少しずつ左手も弾けるようになってきて、リズム感はいまいちですが、練習開始後2週間で両手での演奏を達成しました(成功確率はまだ低いですが。。)。最近は一日に2時間くらい時間を忘れてピアノの前に座って取り組んでいます。成長が目に見えるととても楽しいです。

昨日からは「大きな古時計」の練習を開始しました。この曲も簡単そうなわりに、魅力的で大好きな曲です。右手は「指またぎ」が3回、左手はシャープ(黒鍵盤)が2回ありますので、「故郷(ふるさと)」よりも難しそうです。この曲は何日でマスターできるのか? とても楽しみです。

電気圧力鍋で料理に挑戦(第三弾):添付のレシピは万能ではない?

定年退職を機会に、電気圧力鍋を利用した料理に挑戦し、前回の報告(過去の圧力鍋ブログ:第一弾第二弾)以降、約2週間でサバの味噌煮、カレイの煮付け、牛筋の煮込み、イワシの生姜煮を作ってみた。
ほとんどの料理は期待通りの出来栄えで美味しく頂くことができたが、イワシの生姜煮だけは魚の臭みが残っていて、とても美味しいとは言えなかった。圧力鍋に同封されていたレシピ通りに作ったのだが、どこに問題があったのかよくわからない。イワシの大きさに対して生姜の量が不足していたのかもしれない。
今回は、添付のレシピが万能ではない(レシピ通り作っても美味しいとは限らない)ことを教訓として学ぶことができたと前向きに考えたい(料理好きな人にとっては当たり前のことかもしれないですが。。)。

一度で食べきれなかった料理は、翌日以降に分けて食べているが、これまでの経験から、圧力鍋料理は料理が終わってから長い時間放置した方がより味わいが良くなるケースが多いように感じている。
午前中に圧力鍋料理を行って、その日の夕食と翌日の昼食または夕食に食するパターンが自分の生活リズムにはよさそうである。これからも色々なレシピに挑戦しようと思う。

イワシの生姜煮のように、口に合わない料理もあるかもしれないが、それも含めてセカンドライフの料理生活を楽しんでやっていきたいと思っている。

定年退職後の趣味としてピアノを始めました!

定年退職したら何らかの楽器を始めようと思っていて、いろいろ考えた結果、電子ピアノ(電子キーボード)を購入することにしました。楽器を始める理由はいくつかあります。

第一に、高齢者になっても自身の成長のため、2年に一つは新しいことに挑戦しようと思っている。
第二に、高校生時代に親にギターを買ってもらって始めたが、数か月で挫折してしまったので、そのリベンジのため。
第三に、英語学習の一つの方法として洋楽を聞いたり歌ったりすることが良いと英会話の先生から推奨され、同時に楽器が演奏できれば素晴らしいと考えたため。
第四に、脳の老化予防を期待(参考情報はこちら

楽器の種類としては、嵩張らなくて手軽に演奏できそうなハーモニカかウクレレを考えていましたが、ショッピングモールの楽器店で、電子キーボードが2万円前後のお手頃価格で店頭に展示してあるのをみて、これだ!と決心しました。

電子キーボードは、机の上に置いて、コンセントに接続するだけ(省スペース)で演奏ができます。また、音量を変えることができ、音を消してヘッドホーンやイヤホーンで聞くこともできるので、近隣への迷惑も気にする必要がありません。
Youtubeに投稿されている初心者向けのピアノレッスンの動画を見てたら、自分でもできそうな気がしてきて、購入に向けて背中を押されました。

機種はCASIOの「Casiotone CT-S200」、テキスト(楽譜)は選曲が気に入った「これなら弾ける 超・簡単ピアノ初心者シリーズの61鍵で弾けるピアノ名曲」を購入しました。

週に5日以上、1日1時間以上練習し、2年後までにディズニーの音楽を英語で歌いながらピアノ演奏できるようになる、という目標をとりあえず設定しました。

さて、2年後にどうなっているでしょう?
楽しみではありますが、自信があるわけでもありません。気楽なセカンドライフがモットーですので、ケセラセラ。。。

 

定年退職したら英会話のスキルアップがより必要?

定年退職して自由に時間を使えるようになったので、新型コロナのパンデミックが収束したら海外旅行先で外国人と大いにコミュニケーションしたいと思っています。

大型客船のクルーズ旅が好きなのですが、一昨年2月のダイヤモンドプリンセスの惨事を思い出すと、今の状況ではまだちょっと船に乗るには恐怖心があります。外国籍の船では公用語は英語なので、英語のコミュニケーション力は自身の命にも関わる可能性があると考えています。もちろん日本発着の船には日本人スタッフがいくらか乗船していますが、未経験の海外発着の船では不安はぬぐえません。セカンドライフで海外旅行を楽しむには英会話のスキルアップはとても大切と感じています。

昨年まで会社で働いていた時、海外企業との連携が必要な業務にも携わっていたこともあって、会社の資金的援助を受けながらオンライン英会話(QQイングリッシュ、レアジョブ、ネイティブキャンプ)で週に3回程度英語に触れていました。
オンライン英会話を5年以上続けた結果、流暢ではないもののフィリピン人やセルビア人の先生とそこそこの日常英会話ができるようになりました。でも、海外ドラマや海外映画でのネイティブの英語を聞き取ることは今でもなかなかできません。

今年からは定年退職で収入がなくなるのと、毎日自由に時間が使えることから、一旦オンライン英会話は休止して、ラジオ英会話を始めることにしました。講師を務める大西泰人先生の説明がとても分かりやすく、また親しみやすいので、長く継続できそうな気がしています。朝は強くないので昼の12時25分からパソコンのネットで「NHKラジオ らじるらじる」を毎日の日課として聴いています。三日坊主にならないよう、聞いた日付を購入したテキストに記録していて、今日まで1週間、無事に継続できています。

コロナ収束後の海外旅行を夢見て、英会話のスキルアップにチャレンジしたいと思います。

 

電気圧力鍋で料理に挑戦(第二弾):チャーシューを作ってみました!

定年退職を目前に控えた昨年末に購入した電気圧力鍋で、料理初心者として、豚バラ肉(ブロック)を用いた豚の角煮に挑戦し、みごと成功を収めたことを先日ブログで紹介しました(ブログはこちら)。
昨日は電気圧力鍋料理の第二弾として、豚肩ロース(ブロック)を使ったチャーシューに挑戦しました。

調理法は圧力鍋に同封されていたレシピブックを参考にしましたが、「タコ糸で豚肩ロースを縛る」の手順は面倒なので端折りました。食材は肉以外は長ネギ(青い部分)、しょうが、調味料は醤油、酒、砂糖と、とてもシンプルなレシピです。豚の角煮のレシピとの大きな違いは、圧力調理前に肉の表面に焼目を入れる点です。お肉は300gのブロックを夫婦2人で2回に分けて食べました。

レシピの確認不足で、しょうがを入れ忘れたり、肉の焼時間が足りなかったりしましたが、とても食べやすいチャーシューが完成しました。自分のような高齢者には、豚バラ肉を使った豚の角煮よりもあっさりした食感で、週に1回は食べてたくなるような美味でした。

退職したら料理をやろうという目標は何とか果たせそうな気がしてきました。今後も電気圧力鍋を利用して、手軽に色々な料理にチャレンジしてみようと思います。

 

「定年退職」は幸か不幸か?

先週、図書館で借りてきた『定年のライフスタイル』(浜口晴彦、嵯峨座晴夫 編著、コロナ社)という本に、現在の定年退職制度に至るまでの老人の境遇に関する変遷が書かれていました。定年退職した身として、将来訪れる「老人」の境遇の歴史を知ることはとても興味深く、印象に残る内容でした。

この本では、約100年前に書かれた法学者穂積陳重(のぶしげ)の『隠居論』が多く引用されていました。穂積陳重渋沢栄一の長女の結婚相手です。昨年のNHK大河ドラマ「晴天を衝け」でも登場してましたね。
穂積によれば、「原始生存競争」の社会である「原人社会」では、「食料の欠乏」という状況において、必要に駆られて老人を食すなどの食人が行われていたとのこと。この「食老俗」は社会的進化に伴い、「口を減らす」という同じ理由により「殺老俗」という形になる。これがさらに進化した社会で確認される習俗が「棄老俗」
「棄老俗」の有名なものは「をば捨て山」。この説話は古今和歌集にも記述されているそうです。

「食老俗」「殺老俗」「棄老俗」という3つの老人の境遇は、人類が生存する上で必要に迫られて行われた「醜俗」であり、より社会的に進化した「文明社会」では「隠居俗」に発展して、老人の待遇は改善。

「隠居俗」は「老衰して軍役に従事することができないもの、家政を執ることができないものなど、物の用に立たない老人を、隠居所を設けて退棲させる」という習俗です。

明治以前の日本社会の「隠居制度」は、広く一般庶民に行われた習俗というよりは支配層である武士階級に限定されていたようです。それは武家社会における「家」を維持する上での「家長」の責務の新陳代謝を促す制度と考えられます。これが明治期には民法の「家族制度」に再構成され、老いは「老人排斥」の否定的イメージに加えて、「親愛の情」や「智者の念」といった肯定的イメージをも内包するようになり、さらに戦後の大きな社会変化、労働環境変化の中で、「隠居制度」は「定年制度」に変わり、今日に至っているとのこと。

定年退職を迎えたとき、「お金」の不安、「健康」の不安を口にする人をよく目にします。さらには「社会からの疎外感」とか「やることがない」という不安も、私の周りでよく見聞きします。でも、この本に書かれているような老人の境遇の変遷を振り返ると、現在のように社会保障が充実した日本では、高齢者にとってとても恵まれた環境であることに気付かされます。
老いにより仕事ができない境遇になっても、年金が貰えたり生活保護を受けられたりして、生命維持に危機感をおぼえる状況に陥ることは考えにくい社会です。

一方、定年退職を幸せに感じるか否かは、それぞれの置かれた状況、取り巻く環境や立場によると思いますが、それ以上に、各人の考え方に大きく依存するような気がします。
高齢になっても、いろいろなことに興味を持ち、未経験のことに積極的に挑戦して自身の成長を楽しむ、などのマインドで、過剰な不安にとらわれることなく、自由な時間を大いに満喫できれば幸せだと思うし、私自身、そのようなセカンドライフを過ごしたいと思う。

話は変わりますが、「口減らし」の話を見て、以前、「民話の里」として知られる岩手県遠野市に旅行した時に聞いた話を思い出しました。それは、「伝承園」という観光施設の企画「カッパ渕ガイドツアー」で聞いた「カッパ伝説」の話です。「カッパ伝説」で口減らしの犠牲になったのは老人ではなく、子供ですが。。
遠野では、大飢饉で食料がないときに「口減らし」として子供が犠牲になったと伝えられていて、その子供たちが「カッパ」として川で目撃されたという。。。
「口減らし」の対象は、家督を継ぐ長男以外の子供たちです。

飢饉がひどい時には、人口が1/4にまで減ってしまったそうで、川には多くの「カッパ」が浮かんでいたものと想像できます。悲しくて何とも言い表せませんね。
なので、カッパは水の神様です。神様のいる川を汚してはいけない、水を大切にしなさい、という子供への教訓も交えて、民話として「カッパ伝説」が語り継がれているとのお話でした。
今回紹介した本を読んで、改めて「口減らし」など全く想像できない今の「文明社会」への感謝の気持ちを思い出し、振り返ることができました。

「絵を描く」ことは人生を豊かにする?

先週、図書館で借りてきた養老孟司さんと南伸坊さんの『老人の壁』(毎日新聞出版)という本の中で、定年後の趣味を考えるうえで参考にしたい話が載っていた。それは、「老人は絵を描こう」という内容であった。

養老さんの趣味が昆虫採集であることは知っていたが、毎日、虫の絵を描いているとの話が興味深かった。養老さんのいう「絵を描く楽しさ」を簡潔に抜粋すると、「絵を描こうとすると丁寧に見るから色々なことがわかる。虫をやっていて一番面白いのは発見。発見って自分が変わること。見つける前の自分と、見つけた後の自分は別の人になる。」ということだった。

具体的には、虫の写真を撮ってそれを絵に描くという。「普通の人は写真を撮って安心する。自分で見たと思うけれども実際は全然見ていない。自分が知らなかったところに行き着けば、自分が変わり、世界が突然変わってしまう。それを覚えると年を取らない。なぜなら、しょっちゅう生まれ変わるから。」

私は旅行が好きで、旅先で素敵な風景や建造物を見つければ、デジカメで写真を撮って楽しんでいる。ただここ数年、撮った写真はSDカードに保存したままでプリントアウトしなくなり、写真を見返す機会が減っていたのが気になっていた。
今年からは、撮った写真をゆっくり眺め、お気に入りの写真を見つけて絵に描き起こすことをやってみようと思う。

これを定年後に初めて迎える新年の抱負の一つとしたい。

 

定年退職後に始めた最初の料理!

定年退職したら始めようと思っていたことがいくつかあり、その一つが料理です。会社に勤めている間は、妻に料理を任せっきりでしたが、定年後は時間がたっぷりあるので、そんなわけにはいきません。これまでは料理を避けていましたが、どうせやるなら楽しんでやりたいと思い、料理に関する本やネット情報にいくつか目を通し、電気圧力鍋を購入することにしました。

電気圧力鍋の長所は、通常の鍋に比べて煮込み料理の調理時間が短い、ガス用圧力鍋に比べて静かで安全などと紹介されてますが、私の考える一番の長所は、鍋の中に食材と調味料を入れてボタンを操作するだけで、あとは放置しておけばキッチンの前に立っていなくても料理が完成するというところ。併せて、鍋の手入れが楽なこと、価格がお手頃、グリル鍋としても使えること、シンプルなデザインなどに魅力を感じて、夫婦2人分の料理サイズに適したアイリスオーヤマのPC-MA3-Wを購入しました。

まずは、圧力鍋に同封されていたレシピブックに従って、定番の豚の角煮を作ってみました。調理直後、ふたを開けてみたら想像していた角煮とは見た目が大きく違い、豚肉の色が薄い。。煮込み時間が足らなかったのかと思い、通常の鍋モードで10分程度煮込みを追加しましたが、それでも色が薄い。。「煮物は冷めていくときに味がしみこむよ」との妻の助言で、しばらくの時間、鍋の中で放置してみたら、角煮らしい見栄えに変身していました。味もしみ込んでとても美味しかったです。初料理、大成功でした。これからも色々な料理にチャレンジしてみようと思います。

 

定年退職に向けた引っ越しを終えて、はや1週間のできごと

定年退職を今月末に控え、有給休暇を消化中に新居に引っ越して、はや1週間。
市役所での転入届、印鑑登録、警察署での免許証の住所変更の手続きを無事完了。住所変更(裏面に新住所が押印される)を終えた免許証は、Webでの銀行や証券会社の住所変更手続きに利用できます。とても簡単に住所変更手続きができました。

日常生活は、リビング、ダイニング、キッチンの荷物がほぼ片付き、スーパーで食料品の買い物をする時間の余裕もでき、ようやく通常(自炊中心)の食生活を開始できる状況になりました。
先日は、妻の洋服類の片付け作業を横目に、マンションから徒歩10分の図書館にでかけ、貸し出しカードを発行してもらい、図書を6冊借りてきました。図書館は定年退職後にとてもお世話になると思われる施設です。興味のある本をいつでも読んだり借りることができるだけでなく、館内には地元の施設やイベントに関するパンフレットが多数展示されていました。定年後は毎日が日曜日ですから、平日に行われる各種イベントにも好きなだけ参加できます。まずはパンフレットを手当たり次第にもらって帰り、妻と一緒にどの施設、イベントに参加しようか計画を立てました。例えば、県立美術館では、毎月一回、鑑賞無料の日があるので、その日に美術館に行くことにしました。図書館は2週に一度通い、新たな本を5冊程度借りようと思ってます。月に10冊の読書が、当面の目安です。

定年退職生活、今のところ、順調な滑り出しといったところです。

定年退職前に考えたこと、やったこと(退職金/企業年金と健康保険)!

【はじめに】

今年末に定年退職するにあたり、考えなければならないことが色々とありました。前回は、セカンドライフを始める上で基本となる、退職後の生活費と住居についての考えをまとめました。今回は会社から説明を受けた、退職金/企業年金と健康保険に関する情報をまとめます。

【退職金/企業年金

退職金は一時金ですべて受け取るか、その一部を年金で受け取るかを判断する必要があります。
一般論として、年金で受け取ると運用利回りが得られるためにトータルの支払額は多くなるものの雑所得として納税する必要があるため、結果として、一時金で受け取った方が、手取り額は多くなるようです。

ただし、各論でややこしいのは、企業年金のうち、第1年金(企業が全額負担)と第2年金の受け取り方法が異なることです。どちらも受け取り法は一時金または年金の選択ができるのですが、年金とした場合、第1年金の受給期間は終身、第2年金は10年間と違うのです。
なので、第1年金は、税率を考慮しても年金で受け取った方が受取総額が多くなることが期待できるため、60歳から年金で受け取ることとしました。一方、第2年金は退職所得控除の対象となるよう一時金で受け取ることとしました。
さらに一時金の受け取り時期を60歳から65歳の範囲で選択できるとのことで、利回りが2.5%と現状の低金利時代では破格の好条件のため、65歳で受給することにしました。

65歳で全額を受給した時点で、その受取金は退職所得として60歳で受け取った退職金と合算して退職所得控除の対象になるとのことで、全体としてとても複雑な法律だなーという印象です。

【健康保険】

退職後の健康保険は、国民健康保険に加入するか、定年前の厚生年金保険に2年間継続して加入するかの判断が必要です。
厚生年金保険に継続加入する場合、定年前は会社が保険料を半分負担してくれていたのに対し、定年後は自身で全額負担するため、負担が倍増することが大きなデメリットです。一方、妻も扶養者として厚生年金保険に加入できることや、継続加入する2年間は、夫婦とも少ない自己負担で人間ドックを受けられることがメリットです。

国民健康保険は、無収入になればかなり割安ですが、保険料は前年の所得をもとに算出されるため、退職後1年目の保険料は厚生年金保険よりも高くなると想定されます。
会社の説明を聞いた限り、扶養者のいるケースでは厚生年金保険に2年間継続するのが良いように思いました。

【まとめ】

退職金/企業年金や健康保険に関する法律は複雑で、自分にとってどのような選択を行なえば良いのか判断に迷いましたが、会社の説明を聞いて適切に選択できたと思います。

 

定年退職前に考え準備したこと(定年後の資金計画と住居について)ーブログを始めました

【初めに】

今年いっぱいでいよいよ定年退職します。

初めて経験する(当たり前ですが)定年後の生活をブログに記録して、将来、自身で懐かしく振り返ったり、定年に向けて私と同様に期待や不安を抱えている、または将来の定年生活を妄想している方々に読んでいただくことを想像しながら、ブログを始めることとしました。

話のネタとしては、趣味である旅行が主となる予定ですが、新型コロナウィルスパンデミックが世界的に落ち着くまでは、なかなか旅行を楽しむことは難しいので、日々の生活を中心に書き綴っていきたいと思います。

【定年前に考え、準備したこと】

私は約35年間、国内の製薬会社に勤務していました。
60歳の定年前に最初に判断すべきは、定年後、嘱託再雇用で65歳まで仕事を続けるか否かでした。年金が貰える65歳まで5年間、無収入でいかに生活していくかを考えることが、老後の金銭的不安を解消するために必要なことです。

65歳からは、厚生年金と企業年金で夫婦二人の通常の生活費は維持可能でしょうし、緊急時の支出はこれまでの蓄えや生命保険で対処すれば何とかなるでしょう。なので、60歳から65歳まで、今の貯蓄を崩さずに、退職金で賄うように生活することができれば、60歳で退職しても金銭的な問題はないだろうと判断できます。
過去数年間の支出を見返した結果、ちょうど1年間の支出が退職金の5分の1程度だったので、上記の計画は達成可能と判断でき、セカンドライフに移行する決心がつきました。もちろん、妻を説得して了解を得ることも必要条件です。

住居は、これまで会社借り上げの賃貸マンションに住んでいたので転居が必要でした。両親の健康に心配があったことから、両親が住む近隣のマンションに住むことを選択しました。

マンションは、将来、自動車を手放しても日常生活に支障の少ない利便性の良い立地、最新の設備を備えた築5年以内の物件、住居内での滞在時間が長くなると想定されるのでリビングからの眺望が良く、湿気の影響を受けにくく、かつ非常時に階段で上り下りできるように5階から10階の中階層の部屋、などが今後のセカンドライフを考えたときの理想です。
定年を1年後に控えた今年の初め頃から、インターネット(SUUMOやアットホームのサイト)で新築や中古マンションの情報収集を開始し、中古物件を5件ほど見学して目を肥やし、最終的に9月にお気に入りをめでたく購入しました。

地方都市なのでマンションよりも一戸建ての方が需要が大きいためか、新型コロナの影響なのか、手の届く予算の範囲で条件の良い物件を見つけることができたのは運が良かったと思っています。

【まとめ】

以上、セカンドライフに向けたお金と住居の準備・計画のお話でした。
今は残った有給休暇を消化中で、引っ越しを終えて新居の生活が始まったところです。引っ越しの片付けをしながら、気分転換にブログを記載しています。これからどのような生活が始まるのかとても楽しみです。
週に1回は進捗をブログにアップデートできれば良いですが、さて、どうなることやら。。。