定年おやじの徒然散策

ついに60歳となりました。定年後のシニアライフを紹介します。

定年退職前に考えたこと、やったこと(退職金/企業年金と健康保険)!

【はじめに】

今年末に定年退職するにあたり、考えなければならないことが色々とありました。前回は、セカンドライフを始める上で基本となる、退職後の生活費と住居についての考えをまとめました。今回は会社から説明を受けた、退職金/企業年金と健康保険に関する情報をまとめます。

【退職金/企業年金

退職金は一時金ですべて受け取るか、その一部を年金で受け取るかを判断する必要があります。
一般論として、年金で受け取ると運用利回りが得られるためにトータルの支払額は多くなるものの雑所得として納税する必要があるため、結果として、一時金で受け取った方が、手取り額は多くなるようです。

ただし、各論でややこしいのは、企業年金のうち、第1年金(企業が全額負担)と第2年金の受け取り方法が異なることです。どちらも受け取り法は一時金または年金の選択ができるのですが、年金とした場合、第1年金の受給期間は終身、第2年金は10年間と違うのです。
なので、第1年金は、税率を考慮しても年金で受け取った方が受取総額が多くなることが期待できるため、60歳から年金で受け取ることとしました。一方、第2年金は退職所得控除の対象となるよう一時金で受け取ることとしました。
さらに一時金の受け取り時期を60歳から65歳の範囲で選択できるとのことで、利回りが2.5%と現状の低金利時代では破格の好条件のため、65歳で受給することにしました。

65歳で全額を受給した時点で、その受取金は退職所得として60歳で受け取った退職金と合算して退職所得控除の対象になるとのことで、全体としてとても複雑な法律だなーという印象です。

【健康保険】

退職後の健康保険は、国民健康保険に加入するか、定年前の厚生年金保険に2年間継続して加入するかの判断が必要です。
厚生年金保険に継続加入する場合、定年前は会社が保険料を半分負担してくれていたのに対し、定年後は自身で全額負担するため、負担が倍増することが大きなデメリットです。一方、妻も扶養者として厚生年金保険に加入できることや、継続加入する2年間は、夫婦とも少ない自己負担で人間ドックを受けられることがメリットです。

国民健康保険は、無収入になればかなり割安ですが、保険料は前年の所得をもとに算出されるため、退職後1年目の保険料は厚生年金保険よりも高くなると想定されます。
会社の説明を聞いた限り、扶養者のいるケースでは厚生年金保険に2年間継続するのが良いように思いました。

【まとめ】

退職金/企業年金や健康保険に関する法律は複雑で、自分にとってどのような選択を行なえば良いのか判断に迷いましたが、会社の説明を聞いて適切に選択できたと思います。